2010年05月09日

suilen : 嬌鶯夜話 at 東京キネマ倶楽部

【アーティスト】

睡蓮 -suilen-


【日時】

2010/05/08 open 17:30 start 18:00 end 20:00前

【会場】

Tokyo Kinema Club(東京 台東区 *最寄り駅:鴬谷駅)
http://www.kinema-club.com/

【チケット】
前売:¥6,000 (オールスタンディング・ tax in・ドリンク別)


【感想】

元々グランドキャバレーであった東京キネマ倶楽部。はっきり言って内装や設備を考えてもライヴハウスとは言いがたい。ステージにあるバルコニー、半円形になっている2階席と3階席。少しだけオペラハウスを思い出させた。ステージは低く、しかし、ステージとなっている部分の高さは高い。

その中で、4色ほどの色の変わるムービング照明は客席を照らしながら往復していて、更にBGMはキャバレーっぽいが変則の曲が絶え間なくループしている。独特すぎる雰囲気は、藤井麻輝の策略だろう。

ほどなく、BGMにノイズのような音が絡んでくる。この前のツアー「The Dawn」で使われていたSEとキャバレーのような音楽が混在する。ヴァオイリンの音で何か作られていたような気もする。徐々に、SEの方が大きくなり、SEになって行く。

SEが終わってもステージに人影は見えない。少し不思議に思っていると、すぐに「song 6」のイントロが流れて、客の目線は左斜め上に。それを追う様に目線を帰ると、ステージのバルコニーのような部分に芍薬が赤い光を浴びて登場。この曲は1曲目に持って来たら、ドラマティックになるだろうと思っていた1曲だったため、印象的だった。ただ、距離的にスピーカーが邪魔だったな(苦笑)。曲が終わる頃に、藤井麻輝と平井直樹が登場し、ハードに曲を絡めて行く。しっとりとした雰囲気からエッジの聞いた音に変わって曲が終わる。凄くカッコ良かった。

その後「鶏頭」「それはもはや沈黙として」「Daylight」「浸透して」「Spine」といつもの睡蓮の流れとは違う曲が序盤に来ていた。Twitterで藤井麻輝が考えてはひっくり返していた様子が目に浮かんだ。

そしてTwitterにて「春の國聞きたい?」とファンに投げかけたら、平井直樹から「やりたい」と返信されたため、急遽追加された「春の國」。今までのステージならば、「春の國」に藤井麻輝の演奏パートはないため、ステージから去ってしまっていたのだが、今回はステージに留まる。よっぽど、この前のツアーの失敗がショックだったのだろうかと思いながら、一体何をしているんだろうと見ていたら、ノっている。これはこれで仕事をしていると言うことだなと。距離的に手元が見えなかったため、演奏していたかは分からない。

「月に泣く」、これも久しぶりの「葉桜の頃」を演奏して、芍薬から「久しぶりに演奏する曲をやります。」と紹介された「細胞くん」。曲の内容からして知っていそうだが、流石に作品リリース前に聞いている曲は自信がない。でも知ってそう、いや、知らないか?とずっと自問自答。調べてみたら、5年ほど前に聞いている・・・。

続いて「柘榴」。ドラムの音がサディスティックなほどに力強く大きくて、腰に来る。ヴァイオリニストとかゲストに迎えてやって欲しいと妄想しながら聞いていた。平井直樹を見たら、歌いながら叩いている。でも、その気持ち良さは分かる。

そして、カッコいいとしか言えなかった「Magnolia」。「柘榴」までは、アンプラグドとかやって欲しいなーと思っていたのに、「Magnolia」になったら、そっちに言って欲しいとか、これを外国人・洋楽ファンの前でやったらこんなノリになるだろうなと思っていた。イントロのドラムはサディスティックにも程があるほど心地よすぎるほどの高圧的なドラム。音と言うか圧。

「左手」は、新たなミックス。原型を結構壊して、藤井麻輝らしいアレンジだと思う。ちょっと「Spine」の音の世界が見え隠れする様に思った。多分、リズムがしっかりしていたのか、それか滑らかだったのか忘れたが、ポールダンスが合いそうだと感じた。何ヴァージョンあるんだよ、「左手」!とも思うが、色んなアレンジが聞けるのもライヴの良いところだと思っている。引き続き、踊れる「すきま」「腐葉土」。

芍薬が「あと3つ‥‥」と言って始まった「葉陰行進曲」。客が揺れる揺れる。こうなったら次は、「根ノ音ニタユタヘ」かな!と思っていたら、まさかのまさかの、敢えてPC用では字を大きくしますけど、


「Broken English」


一気に身体の熱が上がって行くのが分かった。SCHAFT世代でないし、SCHAFTが活動していたとき、小学生だった自分としては、いつか聞いてみたいと思っていた1曲が聞けて嬉しかった。

一応、曲について触れるが、「Broken English」はMarianne Faithfull(マリアンヌ・フェイスフル)の1979年にリリースした同名アルバムに収録されている1曲。今井寿と藤井麻輝のユニットSCHAFTのアルバム「SWITCHBLADE」にJulianne Regan(All About Eve)をヴォーカルに向かえカバーしたものが収録されている。そもそも、アニメ「Hellsing」でSCHAFTの「Broken English」を採用したことから、睡蓮-suilen-の曲を提供する様になることになったらしい。改めてミニアルバム「The Dawn」の広告のライナーノーツを読んだら書いてあった。

昔からの藤井麻輝ファン、SCHAFTを知っているファン、BUCK-TICKのファン、おそらくHellsingのファンに取って、熱狂される1曲であったのだろう。演奏後に間はなかったのにも関わらず、拍手が怒ったのはそう言う意味だったのだろうと思う。

そして、「根ノ音ニタユタヘ」がラスト。

アンコールもなければ、挨拶もなかった。藤井麻輝も、そう言うのが恒例化するのが嫌と言っていたのもあるから、意図があってこその態度なのだろう。それでもただ、あの時の観客の拍手がメンバーに届いてくれていればと思う。

素晴らしいショー。見れば見る程、良くなって行くショーを見られることはファンとしては嬉しいこと。終わるたびに、これ以上の睡蓮のショーは見られないんじゃないかと思っていたが、今回は、本当にそう思った。でも、そんな不安はくだらなくて、バンドは、人は成長することが出来る。アプローチを変えることもできる。そんなくだらない不安以上に、楽しみの方が大きいバンドだと思った。

posted by YuKKo at 18:13| 睡蓮 -suilen- | 更新情報をチェックする
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