2009年12月27日

BUCK-TICK : memento mori 090702



2009年7月2日に行われたBUCK-TICK TOUR 2009 memento moriのファイナル公演収録したDVD。初のBlu-rayも発売したのは、レコード会社がSonyグループだからだろう。

初回限定生産は、Disk1にLIVE本編16曲(マルチストーリー仕様)。マルチストーリー仕様の意味が全く持って分からない。Disk2にはアンコール6曲+オフショットが収録されている(Blu-rayには、これらが1枚により高画質で1枚に収録されている)。通常盤にはLIVE本編16曲+アンコール2曲。生産ラインが3つ必要ってことで‥‥。

年末らしく、色々忙しいため、本編だけの感想を書いておく。

もし、BUCK-TICK TOUR 2009 memento moriの前半(4月)の公演を見た方には、全国ツアーでどれだけの進化を遂げたかが分かるのではないだろうか。特に櫻井敦司の歌に関しては、良いアレンジが加わっていたり、苦手部分を克服されていたり。歌詞が彼の物になっている姿を見られる。

ただ個人的に、映像作品としては、BUCK-TICK至上最低の出来かもしれない。もう一回聴きたいとは思うが、もう一回見たいとはあんまり思えていない。今まで、『Mona Lisa OVERDRIVE -XANADU-』も如何な物かと思っていたが、それを超えた。前作の『天使のリボルバー』の映像加工も笑えない物があったが、今作の笑えなさは最強。

良かった点とか、何処何処がカッコいいとか、萌えとかそんなことはどこかのブログが確実に書いているので、甘口ではなく辛口に行く。


定点カメラと言うよりも、無人カメラが無機質的に動いたり、イントロ部分で無意味に揺らしてみたり、途中途中でスローにしてみたり。カメラの数が多いからか、カメラの切替の多さも観にくさを増させる。具体的に言えば「Message」のソフトフォーカス映像とあのアングルは、本当にライヴを観てああいう風にしたいと思ったのだろうか。もし、そうならば、私は信じられない。櫻井敦司があの上からのスポットライトの幅を巧く使ってパフォーマンスしていたのに、それが全然伝わらない。羽もたいした効果を感じず。「Coyote」も、あそこで動くカメラを使わない方が綺麗だったと思う。なによりも、スクリーンを使った演出で、背景に砂漠や海、夕日がある事で世界観が深まると思ったし、スクリーンだからLEDと違ってちゃんと背景になるから、櫻井敦司の後ろにあって欲しかった。それに「Jonathan Jet-Coaster」は、映像と音やリズムが同期していた斬新な曲であったのにも関わらず、映像ほぼ無視。そう言う意味では、ステージの上にあったモニターなんて存在感がほぼない。ライヴでも邪魔だったのに、映像で此処まで生かしきれていないのを観るとあった意味があるのか問いたくなる。最悪なのは「Lulluby III」だが、コメントすらしたくない。

ライヴ映像作品を作りたいのか、それともプロモーション的なイメージ映像が作りたいのか、どちらかにすべきだ。今作は、どちらかでもなくて、どちらでもあって統一感がない。それがマルチストーリーならば、そんな物は要らなかった。

特に今回のツアーが、「ライヴ」の勢いとか生である事を大事にしていた様に見えたから、もっとライヴ映像に特化して欲しかった。映像技術がそこまで優れていなかった時代のライヴ映像を今観ても素晴らしいと思えるのは、作品の良さを評価するのは技術だけじゃないと言う事。そして、奇妙なことをやらなくても良い物は良いし、唯一の物は唯一の物になると言う事。



ライヴが良かっただけに残念だ。ただ、私がセットや演出が特に好きではないツアーでもあったせいもあるのだろう。そう言う事にしておきたい。見たライヴの映像を見て、こんな残念な気持ちになるのは久しぶりだ、本当に。知らなければ受け入れられたのだろうか。ライヴ映像を作るために、その公演の時は邪魔なカメラが視界に入ったりする。それは、観客にとってはマイナスな事でもあるのに、その代償に見合う作品であって欲しい。そもそも、この前のファンクラブ限定ライヴで中途半端にライヴ映像を見させられたのも気に喰わなくて、見る前から知ってしまっているのは妙に損した気分になる事が分かった。ライヴ映像作品に、これから観るライヴ映像に写っている写真は必要ないとも分かった。ただのコレクション商品としては必要なのかもしれないけど、今の私はそれを求めていないらしい。

一応最後に書いておくが、パフォーマンスは素晴らしい。それだけは確かだ。今井寿のギターもズレもわざとに違いないと信じておく。

posted by YuKKo at 18:29| BUCK-TICK | 更新情報をチェックする
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