2008年08月30日

Movie : Go to DMC! (デトロイトメタルシティを観てきました)



(デトロイトメタルシティ『SATSUGAI』)

先週から公開されている映画『デトロイトメタルシティ』を観てきました。

どんな映画?って言うのは、ある青年が自分の好きな音楽を仕事にすることを夢見て上京したが、かくかくしかじかで、気がついたら悪魔系メタルバンドをやらされていた。本当にやりたいこと(ポップソング)と、やっていることの違いから、毎日毎日逃げたいほどの葛藤をするのだが、一方でバンドは軌道に乗っていく。好きなこと(下北沢路上ライヴ)では、観客はパッとしないのに、仕事(バンド)では観客は熱狂する。そのギャップについて描いた映画です。


まず言いたいのは、「CLEANです」。

漫画は明らかに、「Parental Advisory Label」を貼るでしょうけども(青年漫画ですし)。とりあえず、親に相談せずとも、デートにでも見に行ける映画なんじゃないでしょうか。

「映画としてこれはこれ」という感じです。
そういう意味では、とても楽しい映画でした。

音楽よりも恋愛に重点を置き、すこし汗臭い青春ストーリーです。(原作は汗臭いバンド漫画とは違い、リアルなバンドマンの葛藤を書いていると思います)

デスメタルではないと言われてますが、さすがに、デスメタルを完全に誠実に再現してしまったら、渋谷の小さな映画館でやるしかない状態になってしまうでしょう。そう考えると、これは大衆映画として仕方のないことです、と思います。多分、みんなそう思ってます。

そういう意味で、本当にデスメタルがだめな人でも観れますし、むしろ、メタルがだめな人でも観られるんじゃないでしょうか。むしろ、ゴボウ男(痩せ型でひ弱そうでなよなよした外見)がだめな人には勧めません。だって、「SATSUGAI」の作曲はあの人ですしね。どうりで好きな訳です。

でも、これがデスメタルだとは絶対思わない方が良いと言っておきたくなります。これで、デスメタルが好きとか言い始めて、その世界に行ったら多分大変なことになります。ゴスと同じです。


メインの俳優陣は良い人たちをそろえたと思います。松山ケンイチ、松雪泰子はとても良かったです。あと、オープニングアニメーションと劇中BGMはとても良かったです。

さて、突っ込みどころ。(ネタバレあり)


仕方がないとわかっているけれど突っ込んでしまうところ。

漫画の1巻のエピソードをほぼ網羅しているけれど、逆に中途半端になっている気がしました(一部2巻あり)。だったら、もっと厳選してやった方が良いんじゃないんでしょうか。細かい設定が全然わからないのに、それを前提でやってしまっている感じが・・・。

衣装は、原作に忠実でびっくりしました。

グリとグラ(デスレコーズ社長のデスメタル仲間)はイヌ(ドーベルマン)かよ!

ライヴ好きとしては、演奏シーンなら演奏シーンだけにして欲しいって思いました。曲が途中でボリュームダウンして、台詞って言うのはやめて欲しいですね。「曲が終わってから言えよ」って思ってしまいます。そもそも、フル尺で演奏してくれないから微妙。

DMCの曲よりも、「甘い恋人」の方が離れない!

バンドメンバーは、もちろんエアープレイ。やはりエアーには限界があります。

カミュ(ドラム)とシャギ(ベース)の存在感が本当に薄い。

言うまでもなく、ジャック・イル・ダーク(ジーン・シモンズ)の演奏シーンは格別。

漫画ではブラックメタルの帝王であるジャックの日本公演は日本武道館であるものの、映画ではZepp TOKYO。ブラックメタルなのに日本武道館って言うのが面白いのに、Zeppだとある意味リアル。しかも、Zepp TOKYOの外見は採用されず、あれは何処?普通の会館の外見の場所で、ブラックメタルの帝王はいいのか。

初台DOORSは、あのシーンなのかそうなのか。

観客が明らかにバンギャ(バンドが好きなティーンの女の子)。一般客入れ過ぎ。メインキャラ以外普通の格好。それをエキストラと呼ぶ。メインキャラもメタルなんだか、パンクなんだかよくわからなかったです。ジャックのファンが普通(外人が一人だけ、ファンっぽくて浮いてた)。

松雪泰子は、冒頭では心配になったが、映画が進むにつれキャラがはまってきていきます。さらに、経営者・戦略家としてのキャラを押し出している部分もあり、良いアクセントになっていたと思います。でも、舌でタバコを消す等のパフォーマンスを彼女やってくれるとは思ってもいなかったので、妙な嬉しさを覚えました。

曲はデスメタルでも、多分メタルでもなく、日本のジャンル分け的には「ヴィジュアル系」になるんじゃないでしょうか。一瞬、メタルを通ったエモとも思いましたが。でも、『SATSUGAI』の作曲がK.A.Zさんってことで、納得。


言うまでもなく、悪魔玉は出ません。

さすがに、資本主義の豚も出ません。

しかし、
マーティー・フリードマン、何処にいた!?
ダイノジ何処にいた!? え、鬼刃!?
すいません、気づきませんで・・・

posted by YuKKo at 12:45| Comment(2) | TrackBack(0) | Nippon | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 YuKKo さんこんばんは。お久しぶりです。

 私も昨日「デトロイトメタルシティ」観に行って

 来ました。


 私は原作漫画を読んでいなくて、アニメ版を

 ちらっと観た程度ですが、
  
>「映画としてこれはこれ」という感じです。
 
同感です。本当に観やすい仕上がりになっている

 と思います。

 
 YuKKoさんの感想を読んでいるとそうそうと頷く

 ところが多くて、なんだかスッキリしました。

 >カミュ(ドラム)とシャギ(ベース)の存在感

 が本当に薄い。               

 もうちょっと出番を増やしてあげて!という感じ
 
 でしたね。

 
 でも楽しい映画であったことは間違いないです。

 私、一人で大笑いしてましたから。

 
 あまりにもタイムリーでうれしくてコメント

 しました。では、また。

 
Posted by いずみ at 2008年08月30日 23:42
いずみさま

お久しぶりです。

DMC見に行かれましたか。
普通に面白かったですよね、特に後半あたりが面白かったです。
でも、一番真剣に見たのがエンドロールでした。

> 私は原作漫画を読んでいなくて、アニメ版をちらっと観た程度ですが

アニメ、強烈そうですよね。
ちょっと見たみたいと思いつつ、買うか悩みつつって感じです。

>YuKKoさんの感想を読んでいるとそうそうと頷くところが多くて、なんだかスッキリしました。

一緒に見に行った友達がこっちの畑の人じゃなかったので、話せなくて、いろいろと溜まっていたみたいです(笑
わたしも、同じようなことを考えている方がいて安心しました。

音楽が好きな人だと笑えるシーンとか、結構ありましたよね。

テレビで放映されるか謎ですが、もう一度、宝探し的にいろいろ見たいと思ってます。
とりあえず、マーティー何処にいたかを探したいです。

であ、また。
Posted by 返信 at 2008年08月31日 17:31
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